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救急車が来ても慌てない。50代からの片付け・終活・ちょいラク

救急車のストレッチャー、あなたの家に入りますか?

2026年7月3日|片付け・もしもの備え

これは、持ち家にお住まいの方にこそ読んでほしい話です。

2024年、自宅で一人で亡くなった方は全国で約7万6,000人。家族がいても、気づけなかった。呼べなかった。そんなことが、実は身近に起きています。

施設では「当たり前」だった風景

私は老人ホームで、看護師として約10年間働いてきました。救急車に同乗した回数は、たぶん職場でいちばん多かったと思います。

ストレッチャーというのは、救急隊が使う「車輪のついたベッド型の担架」のこと。ドラマの救急シーンで、ガラガラと運ばれていく——あれです。

ストレッチャーが居室に入ってくるのは日常の風景でした。廊下の邪魔なものをサッと動かすのも、体が勝手に動くくらい当然の動作。

余談ですが——救急車の乗り心地、はっきり言って最悪です(笑)。たとえるなら50年前の軽自動車。わかる人いるかな? めちゃくちゃ跳ねます。

叔父の家で、初めて気づいたこと

そんな「搬送慣れ」した私が、初めてハッとしたのは、叔父の妻(私とは血縁のない叔母)が体調を崩して救急搬送されたときでした。

叔父の家は廊下が狭くて、ストレッチャーはギリギリ入れない。救急隊は簡易担架に叔母を乗せて玄関まで運び、そこでやっとストレッチャーへ——その光景を見て、妙な驚きがあったんです。

施設では当たり前のことが、普通の家では当たり前じゃなかった。

10年間、搬送の現場にいた私ですら、自分の身内の家で初めて気づいた。「まさかうちが」と思っている方、けっこう多いと思います。

ストレッチャーの大きさ、知っていますか?

幅:約60〜70cm——一般的な玄関ドアとほぼ同じ幅です。

長さ:約190〜200cm——ヨガマット1枚より、ちょっと長いくらい。

数字だけ見ると「うちも通れそう」と思いますよね。でも落とし穴がいくつかあります。

日本の玄関には横開き(引き戸)と縦開き(開き戸)があります。開き戸の場合、ドアを開けた状態で通過することになる。開いたドアそのものが通路をふさぐことがあるんです。

それから曲がり角。幅は足りていても、長さ2mのものが廊下の角を曲がれるかは、また別の話です。

今日の1分チェック

✅ 玄関:ドアを開けきった状態で、大人2人+担架が通れそうか

✅ 廊下:幅60〜70cmの通り道に、荷物がはみ出していないか

✅ 曲がり角:長さ2mのものが曲がれそうか

✅ 玄関から寝室まで:段差やつまずくものはないか

救急車は呼べても、搬送できなければ意味がない。「まさかうちが」と思っていた私自身が、50代になって気づいたことです。

全部やらなくていいんです。まず今日、廊下の幅を測ってみてください。それだけでいい。

次回:「わが家のストレッチャー問題、実際に測ってみた」(準備中)
※この記事は、note「ズボラと言われた50代」で公開したシリーズを、ブログ用に書き直したものです。