親や家族が施設に入る時、お金まわりの説明は一通り受けると思います。
月額費用、食費、管理費、介護保険の自己負担、日用品代など。
説明を聞いた時は「なるほど」と思っていても、実際に請求書が届いてから、
「あれ?これもお金がかかるんだ」
と感じることがあります。
今回は、私が親族を施設にお願いした時に感じた、買い物代行の話を書いてみます。
99円の水に、買い物代行手数料2,000円
親族が施設に入居していた時、買い物代行の手数料が1回2,000円でした。
ある時、99円の水を1本買ってもらっていました。
水そのものは99円です。
でも、買い物代行の手数料が2,000円。
もちろん、入居時に説明はありました。
ただ、普通の人が入居時の説明を全部覚えておくのは、かなり難しいと思います。
私は施設側の流れがある程度頭に入っていたので、「そういえば説明があったな」と思い出せました。
でも、初めて家族を施設にお願いする方なら、請求書を見て初めて実感することも多いのではないかと思います。
印鑑の請求で、確認したこと
その後、印鑑を購入したとして、買い物代行の請求が上がっていたこともありました。
印鑑自体は高いものではありません。
でも、我が家の苗字は少し珍しいので、「本当にその店で買えたのかな?」と引っかかりました。
そこで、日付の入ったレシートと商品番号をもとに、実際にお店へ連絡して確認しました。
すると、その苗字の印鑑は置いていないとのことでした。
つまり、本当に我が家のものとして購入されたのか、こちらでは確認しきれない状態でした。
この時に気になったのは、金額の大きさだけではありません。
必要なものなら、できれば一言確認してほしかった。
請求書は後から届きます。
気づいた時には、2週間ほどの間に買い物代行が2回使われていて、手数料だけで4,000円になっていました。
1回2,000円。
2回なら4,000円。
一つ一つは小さく見えても、続くと家族側には負担になります。
買い物代行が悪いわけではない
ここで誤解してほしくないのですが、買い物代行が悪いサービスだと言いたいわけではありません。
家族が遠方に住んでいる。
仕事や家庭の事情で、なかなか施設へ行けない。
急ぎで必要なものがある。
そういう時、施設で買い物代行をしてもらえるのは、とても助かると思います。
特に、処置やケアで急ぎ必要なものは、施設にお願いした方が早いこともあります。
家族がすぐに動けない時には、必要なサービスです。
お願いするものと、家族で用意するものを分ける
私の場合は、その後、買い物代行を全部お任せにするのではなく、使い方を分けることにしました。
処置やケアで急ぎ必要なものは、施設にお願いする。
でも、おやつや飲み物、急がない日用品は、家族で用意する。
そんなふうに考えるようにしました。
近くに住んでいて、面会のついでに持って行けるなら、飲み物やおやつは家族側で用意するのも一つです。
ネットスーパーや宅配を使える場合は、そちらの方が手数料を抑えられることもあります。
イオンなど、送料がかかるサービスもありますが、施設まで届けてもらえる場合があります。
一緒に生活していた期間が長いと、本人の好き嫌いも意外と分かっているものです。
ただし、施設は集団生活の場です。
生魚やお寿司のように、施設によっては持ち込みが難しいものもあります。
本人が好きだからといって何でも持ち込めるわけではないので、事前に確認しておくと安心です。
手土産は、個包装が安心
親戚が面会に来る時、「何か手土産を持っていきたい」と思うこともあると思います。
その場合は、個包装のものが扱いやすいと思います。
分けやすい。
保管しやすい。
本人がすぐに食べられない時も、あとで渡しやすい。
もちろん、食事制限や飲み込みの状態によっては、食べられないものもあります。
だから、差し入れや手土産も「何なら大丈夫ですか?」と施設に聞いておくと安心です。
でも、時間がない人には買い物代行もあり
一方で、家族にも生活があります。
仕事がある。
子育てがある。
自分の体調もある。
遠方で簡単には行けない。
そういう場合は、買い物代行を使っていいと思います。
家族が無理をして倒れてしまったら、続きません。
だから大事なのは、買い物代行を使うか、使わないかではなく、
何を施設にお願いして、何を家族で用意するか
を先に決めておくことだと思いました。
お金が厳しい時は、早めに相談していい
施設に入ると、毎月の費用に加えて、細かい出費が積み重なります。
- おむつ代
- 日用品代
- 理美容代
- 受診や付き添いに関わる費用
- 栄養補助食品
- 買い物代行
説明を受けていても、実際に請求されて初めて重さを感じることがあります。
だから、支払いが不安な時は、早めに施設へ伝えていいと思います。
「今後、毎月どのくらいかかりそうですか?」
「追加でかかりやすい費用はありますか?」
「本人の年金や預貯金で、どのくらい生活できそうか考えたいです」
こう聞くだけでも、家族側の見通しが少し立てやすくなります。
お金の相談は、恥ずかしいことではありません。
本人の生活を続けるためにも、家族が共倒れしないためにも、早めに話しておくことは大事だと思います。
誰に相談すればいいか分からない時は
お金のことは、基本的には事務所にいる方へ相談することが多いと思います。
施設長、相談員、ケアマネ、事務員さんなど、施設によって窓口は違います。
誰に言えばいいか分からない時は、
「この費用の相談は、どなたにすればいいですか?」
と聞けば大丈夫だと思います。
看護師は、医療や体調変化に関わる連絡をすることが多く、費用や契約まわりは事務所側へつなぐことが多い印象です。
内容によって、相談する相手が違うこともあります。
だからこそ、最初に窓口を確認しておくと安心です。
請求書が来てから驚かないために
施設のお金は、説明を受けていても、請求書が来て初めて実感することがあります。
買い物代行もその一つでした。
便利なサービスです。
でも、1回ごとに手数料がかかるなら、使い方を決めておいた方が安心です。
- 急ぎのものは施設へ
- 急がないものは家族や宅配で
- 持ち込みができるものは先に確認する
- 手土産は個包装を選ぶ
その家庭に合った形で、無理なく続けられる方法を考える。
施設に入った後のお金は、「知らなかった」「言いにくかった」で後回しにすると、家族側が苦しくなることがあります。
お金がなくなってから慌てるより、少し早めに相談する。
それも、本人の生活を守るために必要なことだと思っています。